効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

リチウムイオンを見る

さっき届いた日経の夕刊にすごいなと思わされた記事が出ていた。「東京工業大学、日本電子、理化学研究所の研究グループはリチウムイオン電池の性能を決めるリチウム原子一つ一つを観察することに成功した。特殊な顕微鏡技術を駆使した。リチウムイオン電池は家電から自動車まで用途が拡大、性能向上へのニーズが高い。原子レベルでの動きを観察できるようになれば、最適な電極材料を効率よく探索する基盤技術として使えそうだ。」というもの。分子の動きを見るというのでも大変だろうと思えるが、金属原子の中でもっとも小さいリチウム原子の動きを把握できたというのだから、大したものだ。これでリチウムイオン電池の重量当たり蓄電量が大きくなったり、蓄電時間が短縮できる新技術が開発されるとすれば、電気自動車の航続距離を大きく延ばすことができるだろう。
一方、リチウムイオン電池を使う電気自動車リーフを間もなく発売しようとしている日産自動車が、好調な予約を積み重ねているそうだ。日本では4月1日から予約がスタート。販売は12月から開始され、政府の補助金適用後の実質価格は、299万円からとなる。米国でのリーフの価格は、3万2780ドル(約304万円)から。米政府による7500ドル(約70万円)の補助金が受けられるため、実質価格は2万5280ドル(約234万円)に下がる。北米日産は4月20日、専用ウェブサイト登録者を対象に、リーフの正式受注を開始。このウェブサイトには、11万5000人以上が登録を済ませており、日産からの案内メールを受け取った顧客は、99ドル(約9000円)の手数料を支払い、正式受注手続きを行う。
大きな注目を集めていると言えるだろう。これからどれほど受注が伸びるだろうか。日産の電気自動車は、本格的な乗用車という感じだから、米国では受け入れられやすいだろう。他の自動車メーカーの動向も知りたいところだ。