効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ヴェトナムに日本の新幹線が

ヴェトナム政府が南北を繋ぐ鉄道として日本の新幹線方式を採用する方針を閣議決定したようだ。日本の鉄道技術が認められたことは実に嬉しい。2012年に着工して20年には一部の運行を開始する計画。総事業費は日本円にして約5兆2000億円。ヴェトナムのGDPの約6割になるという。5月の国会で正式承認される見通しだとされている。ただ、これを日本企業がどれだけ事業として獲得できるかは不確かだろう。報道によると「政府開発援助(ODA)などの支援が協力の条件」とする声が大きいそうで、日本政府による資金の支援策が具体的に定まらないと外国企業に大きな部分をとられてしまう可能性もある。
この鉄道の正式名称は「ハノイホーチミン高速鉄道」だそうだ。国営ヴェトナム鉄道が手掛けることになっている。昔ヴェトナム戦争が終わって国を海外旅行者に門戸を開いた頃に訪問したことがあるが、その時には30時間以上かかるので飛行機で移動したことを思い出した。全線が開通すれば6時間以下に短縮される。列車の運行が日本の新幹線のようにオンタイムで走るようにできるかどうかは、日本の方式を導入したとしても保証の限りではないだろう。それを支える人と、正確な運行を評価する文化がなければならないだろう。多少遅れても問題にしなければ、運転する方も時間通りの運行に気を配らなくなるだろうからだ。これから日本が原子力発電設備の売り込みに成功したとしても、安全に稼働するかどうかは運転要員の教育と労働評価のやり方次第だろう。日本的勤労文化を輸出できるかどうか、これは大きな問題だ。
今日、オーストラリアに居る長男の息子、生後3ヶ月、が長男のお嫁さんと一緒に成田を出発。次にいつ会えるか分からないので、ワイフと一緒に上京した。両方のおじいちゃんとおばあちゃんが揃って見送り。健康な笑顔に感激。