効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

地中熱の利用

 今日の日経の夕刊にオフィスビルや商業施設の空調システムに地中熱を利用する機運が高まってきたという内容の記事が一面トップに出ている。他の新聞社だったら絶対に一面に来る内容ではないと思う。この日記でも以前に何回か書いたことがあるが、やっと実用的になったのは嬉しいことだ。地中の温度があまり変動せず一定であるのを利用して、地中へ熱交換システムを埋め込んで冷房・暖房の熱源に使う。記事には、空調に使う電力量が減って、CO2の排出量を3〜5割削減できるとある。東京都は4月からオフィスなど事業所を対象にCO2の総量規制を実施することから、都内にオフィスのある事業者が総合的に見てペイするという判断をするという期待がもてるのかもしれない。この空調システムを開発した企業としてJFEエンジニアリング大林組三菱マテリアルテクノが出ている。これまで未利用エネルギー利用として河川の水の温度が大気ほどには変動しないのを利用して空調用に使っていたが、地中深く穴を掘るコストがかかるために地中熱の利用は日本で実現していなかったのだ。
おなじ一面に梅田北ヤード工事始動という記事も出ていた。今日先行開発区域の地鎮祭が行われたそうだ。関西最後の一等地だと書いてあるが、ここのビルにはこの地中熱利用は使わないのだろうか。大阪の先進性をエネルギー利用の側面でも示して欲しいものだ。地上33〜48階建ての高層ビル4棟ができるということなので、エネルギー効率日本一のような設計をして欲しい。その時にもし可能なら、高圧直流で電力を供給する方式を採用できないだろうか。どうせPCが沢山使われるはずだし、最初から設計すれば照明も空調機の効率も上がるはず。ただの建物ではないことによって大阪の存在感を示せるのではないか。