効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

太陽光発電設置資格

太陽光発電設備の取付は簡単な話ではない。既築の場合には、最初から予定されていない荷重が屋根にかかるのは確実。工事で屋根からの雨漏りが起きる可能性もある。しかも電気工事だからその専門知識も必要だ。これまでは、太陽光発電設備のメーカーが取付の教育をして、自社のものを取り付ける認証をしていた。ということは他社のものは取り付けできないということだ。海外からの製品も入ってくるようになるとこれは問題になる。最近、粗悪工事の例が目立つようになっているとよく報じられていた。
それへの対応だろう、経済産業省太陽光パネルの施工者に資格を認定することになるという。2010年度にも、住宅用太陽光パネルを設置する施工者の資格制度を設ける。どのメーカーの製品でも取り付けられる技能を認定し、消費者が幅広い機種から選べるようにするとしている。この資格を、「太陽光発電施工士(仮称)」として認定することになる。しかし、太陽光発電の方式もまだまだこれから新しいものが出るだろうから、一度認定されたからといっていつまでも有効だということにはならないように思える。絶えず知識をアップデートしなければならないのだが、それにはお金もかかることで、円滑には行かないかもしれない。これまでは、メーカーがパワーコンディショナーとセットにして販売していたが、これから海外からパワーコンディショナーが入ってくることも十分考えられる。この知識までも必要だとすると、建築士電気工事士、大工、瓦師など多面的な技能と知識が必要になる。本当に安心して任せることを保証する資格になるだろうか。来年から制度が始まるが、それまでに多くのユニットが設置されるだろう。取り付け工事の保証と、製品の保証をどのように行うか、消費者庁にも関係することだから、納得のできる認定資格であってほしい。