効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

カーシェアリング

自動車を共同で使うカーシェアリングが伸びているそうだ。この一月現在で全国では約1万6千人が約1300台を利用していて、前年の倍以上だという。分譲マンションのセールスポイントに導入する業者も出てきているらしい。伊藤忠都市開発が9月から全国で初めて96戸の分譲マンションで電気自動車(EV)を使うカーシェアリング大阪府吹田市で始める。マンション管理組合がリース会社と契約を結び、住民は月800円に加えて15分100円の時間料金と1キロ10円の距離料金を払う。おそらくテスト的な導入だろうが、EVというのが特徴にもなっていて、このコストだと案外評判になって利用者も増えるのではないだろうか。どうせEVなら長距離を走るのには使わないだろうから、占有になってしまう率も低いだろう。阪急不動産は04年に大阪府北部の国際文化公園都市「彩都」住宅地でカーシェアリングを始め、会員約60人が5台を共同利用している。業界最多の300台超で運営するオリックス自動車(東京都)は1月から関西での事業を本格化させ、大阪府兵庫県で計51台を投入したと報じられている。
阪急不動産オリックス自動車の場合にはEVではなくハイブリッドか普通の車だろうが、独立の事業としてみても採算性が十分あるのだろうか。マンションの付加価値を増すために設置されるとすれば、マンション購入者が必要な投資を負担していることも考えられる。カーシェアリングが簡単にできることによって販売価格を上げることができるとすれば、カーシェアリングのイニシャルコストを建物価格に吸収できることになるからだ。新築ではないところでもカーシェアリング広がっていくためには、単独の設備投資をして、それに見合った料金が車を購入するのより安くなる、あるいは環境負荷を下げられると納得するレベルに納まるのかがこれからの課題だろう。EVのカーシェアリングに魅力が大きいのではないかなという感じがする。今後の動向が楽しみだ。