効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

冬のオリンピック始まる

バンクーバーで冬のオリンピックが始まった。開会式をテレビで眺めていたが、真ん中にある4本の柱がいろいろな役割をしているのを見て感心していた。ところが、点火式の時、3本しか柱が出てこないのに気がついた。だが、これは意図的にしたのだろうと思っていた。ところが今朝新聞を見たら、本来は4本全部が出てきてそれぞれに点火する人がいる筈だったのだ。どうも制御するコンピュータに問題があったらしく、一本が作動しなかったと報じられている。何度もリハーサルをしてプログラムのデバッグは済んでいると皆思っていたに違いない。一番重要なタイミングだから慎重にチェックしていたはずだ。それが本番で完全な作動をしなかった。リハーサルではなかった何かが制御プログラムに信号を送っていたのだろう。救いは全体が停止して聖火の点火ができない事態にならなかったことだ。コンピュータのプログラムを完全にするのは難しいのだとあらためて実感。
これと同列には論じるべきではないかもしれないが、トヨタプリウスがリコールせざるを得なくなったのも制御プログラムの問題だ。このプログラミングをした人たちにとっては残念なことだろうが、ある条件が起きたときに対応するプログラムに人間の感覚とは異なる制御をさせてしまったのだろう。現代の自動車はコンピュータによる制御の塊だと言っても過言ではない。そのプログラムが、車を走らせるいろいろな人全てを満足させるように制御することを求められている。昔のように手作業で調整する部分は少なくなっている。メカニカルなものとエレクトロニクスが相互に補い合うとはいえ、重要な部分を目や手で物理的に確認することができないのだ。リコールされたプリウスのプログラム修正が短時間で処理されているのを見ると、トヨタがどうしてもっと早く対応しなかったのかなと残念に思う。昔々、自分でも大型コンピュータのプログラムを作ったことがあるが、全ての例外を間違いなく処理するのに大汗をかいたことを思い出す。