効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

水素

水素社会という言葉が新聞などにも見られるようになった。水素は自然界にガス体としては存在しないのに、生物や化学物質の主要な構成部分となっている。だからこれをうまく大量に取り出すことができて燃料として利用できれば、CO2の排出のないエネルギー機関を運営することができる。ということは水素の貯蔵や運搬があちこちで行われるということだ。その時に問題となるのが一般社会の水素アレルギーだろう。水素は漏れたらすぐに着火して爆発するといわれる。しかし、メタンでも同じこと。水素は軽いので拡散が早いのでかえって安全だという学者もいるくらいだから、程度問題なのだと言える。問題は水素を大量にたとえば家庭や公道で使ったり輸送したりする時の基準ができていないことだろう。また、水素が漏れたときの検知を簡単にする安価な測定器がないことも課題だと聞いたことがある。
それに応える開発が行われた。従来の100分の一の価格で水素の検知ができる装置が京都大学で作られて、2〜3年で実用化すると報じられている。ナノメートルサイズの二酸化マンガンの粒子を固めて作ったとのこと。水素ガスの濃度に応じて電圧が変わるのを検出する。室温で長期間安定して使用でき、1〜100%という幅広い濃度に対応できるそうだから応用範囲も広いだろう。従来技術としてはフッ素系樹脂を使うものがあるらしいが、A4サイズで数万円と高価だし、耐熱性や濃度50%以上のガス検出が難しかったそうだ。新しい測定器の早期実用化が望まれるところだ。
日記だから少し余計なことを付け加えると、今朝長男夫妻に待望の第一子が誕生したという連絡が入った。オーストラリア、ブリスベンに定住しているのだが、出産は東京でだった。私たちにとって4人目の孫ができたことになる。大学で教えている長男はちょうど休暇で戻っていて、産室で立ち会ったそうだ。母子ともに健康だそうでひとまず安堵。