効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

野菜工場

9月14日に丸紅が大阪支社建物の地下に植物工場をつくることを書いたが、今日の毎日新聞にこれが出荷を始めていることを報じている。3ヶ月ほどで商品が出せたのだからおもしろい。この記事によると、ここでは「なにわの伝統野菜」の栽培を試みているとのこと。その第一弾として、大阪・天王寺付近が発祥とされる「天王寺かぶら」を栽培中で、支社周辺のレストランに販売する。この工場は太陽光の代わりに発光ダイオード(LED)や蛍光灯を使うために、季節や天候に左右されず、無農薬栽培も可能。気温の変化に敏感な野菜の場合にはどのような調節をしているのだろうか。水耕栽培をしているのかと思っていたが、ここでは人工土壌を用いてカブやニンジンなど根菜類も栽培するそうで、11月下旬に販売を開始した。
この工場の光源に使う電力を屋上に太陽光発電を設置して供給することも難しい話ではない。問題はコストだろうが、もしここの野菜が高級ブランドとして評価されれば、ノーカーボンエミッション工場としても価値が生まれるだろう。また、関西に設置される風力発電からの電気を買うということも商社であればいろいろ考えられるだろう。LEDや新しいタイプの蛍光灯を使うとすれば、最初から直流仕様にしておけばエネルギー効率は高くなる。蓄電池がないと自然エネルギーだけに頼れないのだが、この工場から出荷された野菜を使うレストランから食品からのゴミを使ったバイオガス発電で足らずを補い、そのシステムからの消化液を肥料に使えば、完全な自然食品となる。都心でそのような試みをするのも橋下知事が喜びそうだ。昨日の電気自動車用の急速充電設備だけでなく、このようなプロジェクトも支援しないだろうか。