効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

蓄電池について学んだこと

昨日の続きになるが、蓄電池についてもいろいろ学んだ。いま電気自動車やプラグインハイブリッド自動車でもてはやされているのがリチウムイオン電池だが、現在のものは電解質に液状のものを使っているので、絶対安全と言い切れないと電池の専門家が断言した。リチウムイオン電池がひろく安全に使われるためには、電解質に固体状のものが使えるようになる必要があるが、それにはまだ時間が必要であるようだ。また、そうなったとしても、電気自動車が今のガソリン車と同じように走れるようになるためには、全く発想が違った蓄電池が実用化しなければならないと知った。それは三次元電池というものだそうだ。正極、電解質、負極の組合せを極めて薄く微細なもので作り、それを積層したものだという。現在の蓄電池でも単セルを積層したものになっているのだが、その薄さが一桁も二桁も違うものとなる。そうなると、セル自体が極めて小さくなるので、それを横にも並べることになるので三次元というのだろう。これが次世代電池だと考えられる。
ともかく大容量高出力蓄電池は固体電解質で作動するようにしないといけないそうだ。その意味で、NaS電池は電解質がセラミックスだから、安定した作動をすると聞いた。NaS電池は容量が500キロワットがユニットだから、風力発電の出力変動を抑制するのにこれから世界的に使われる可能性が高い。欧米で盛んに言われるようになっているスマートグリッドにも利用されるだろう。このメーカーである日本碍子にとっては、オバマ政権のグリーンニューディール政策で特需が生まれたのだろう。これは純国産の技術だから大切にして、国益も考えた輸出ができればと思う。