効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

カリフォルニア

今日はロサンゼルスから来日(一時帰国)した鹿児島出身の友を囲んでの総勢7人の懇親会。2000年に入る前に始まったNPO活動で縁ができた仲間が集まった。この友人はロスで経営コンサルタントをしているが、潜水艦の機関長をしておられたお父上がマラッカ海峡で英国の潜水艦に撃沈されて沈没して亡くなった事実を巡って調査を始められ、それから信じられないような人の出会いを経験され、それを著述しておられる。最初の出版は以前このブログで紹介したが、つい最近、人の縁、神秘的なネットワークを新しく著述して出版された。友人のお名前は鶴亀さん。最初に連れ合いに話したら、冗談で言った名前だと思ったくらい珍しい。新しい著書は「鎮魂の絆」でGakkenから出ている。
これとは全く関係のないことだが、カリフォルニアは米国の中の別の国と言われるほどで、新しい動きがここで始まる。10月初めにシュワルツネガー州知事が、太陽光発電フィードインタリフ(固定価格買取制度)を適用する法案にサインして発効した。これに関連した情報から、カリフォルニア(米国ではない)では、いままで、自家消費できなかった余剰電力は系統に流せるものの、それは電力会社が無料で受け入れるものだったことを知ってびっくりした。今度発効した法律は、この余剰電力について、電力会社に購入を20年間義務づけ、その価格は州の公益事業委員会が定めることになっている。どのような価格になるか分からないが、少なくとも通常の電力価格よりも高くなるだろう。この新しい制度は日本で太陽光発電に11月から適用される余剰電力固定価格買取制度と良く似ている。欧州で行われている総発電量を買い取る制度とは異なっている。余剰分だけ買い取る方式になった経緯はよく分からないが、カリフォルニアの場合住宅の消費電力が大きいために余剰があまり出ないからではないかという気もする。ともあれ、いままでRPSを基本としていたカリフォルニアがフィードインタリフを導入したのは、米国の再生可能エネルギーへの対応が大きな転換期に入ったことを意味するのだろう。