効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

大型台風来襲

久しぶりの大型台風が日本列島を直撃しようとしている。明日早朝に紀伊半島に上陸する可能性もあるらしい。今日はある調査会社で日本の電力事業の歴史についてレクチャーをしに午後から出かけたが、雲行きも怪しいし雨も激しい。電車の案内には電車の運行停止の可能性があると出ている。明日は大学の講義を担当する日なのだが、もし暴風警報が出たら休講になる。警報が出ることは確かだろうが、いつ出るか、いつ解除されるかによって状況判断が難しい。兵庫県の警報を奈良で判断しなくてはならないからだ。
密かに心配しているのは、日本列島を台風が縦断すると、そこには多くの風力発電設備があって、予想外の風の力で倒壊したり羽根を吹き飛ばされたりしないかということだ。それが不可抗力のものであっても、風力発電脆弱性の一つとして問題視する人や業界も出てくるだろう。自然の力は人間の予想を超えたものとなることがあって、設計の時に考慮を全くしていなかった要素が大きな負荷を設備の弱い部分に与えることは十分考えられる。それが故障原因になるのはあり得ることなのだ。何とか全部が無事であってほしい。
強い風が吹くと、あるレベル以上になったときには風を逃がしてやって発電を止めなくてはならない。そのやり方はメーカーによって異なっているから、今度の台風の性状によってはうまく風を逃がすことができないことがあるかもしれない。台風と一緒に落雷があるとはあまり聞かないが、雷のエネルギーは物凄いから、逃がす工夫をしてあっても羽根が損傷したり制御回路がだめになることもある。ただ、風力発電の歴史はまだ短いから、故障の原因が解明されると次の改良に結びつくという側面もあるから、故障は将来に向けた教訓・投資と前向きに捉えるべきものだ。故障自体が原発のように周辺環境にマイナスの影響を与えることは稀だろうから。