効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

やっと成田に

長い一日だった。早朝ホテルのシャットルバスサービスでデンバー空港へ。靴まで脱がされる荷物チェックを受けて搭乗。ロサンゼルスまで2時間。その間に一時間の時差が生まれる。米国の広さを実感する。ロッキー山脈を越えるのだが、日本のように緑が一杯ではない。ロスに近づくと荒涼としたところが多い。ロスに供給する水が間もなく絶対的に不足するようになるともいわれている。
再度厳しいチェックを受けて成田行きに搭乗。それまでの時間をラウンジで過ごしたが、確か昨年はJAL専用の部屋だったが、今回は他社と共用の場所だった。いまの経営状態を表しているのだろうか。身動きのしにくいエコノミー席だったが、流石に疲れが出たのか眠っている時間が多かった。
この巨大な飛行機を飛ばす燃料についても、EUは域内に着陸する飛行機にCO2エミッションの規制をかけることになっている。飛行機自体の燃料効率を上げると同時に、燃料をバイオマスからのものにしたりする技術開発をしなくてはならないだろう。それに成功しても、その製造過程で自然の動きのバランスを壊さないようにしないと、他のところでエネルギーを大量に使ったり、自然の循環を破壊したりする。ブラジルがサトウキビの栽培面積を拡大するのを禁止する政策をとると聞いたが、原生林である熱帯雨林の破壊を防ぐためだ。バイオエタノール自体は結構なことなのだが、その生産のために自然破壊が行われているのをいままでブラジルは黙認していたのが、それを続けられなくなったのだ。同じことが航空燃料についても言えるだろう。自動車燃料も同じだ。
地球を生き物として見て、全体システムのバランスが壊れないようにしなければ、地球温暖化防止施策がとんだ落とし穴を生み出すことになることに注意しなくてはならないと飛行機の中で考えていた。間もなく伊丹行きの飛行機の搭乗案内だろう。このラウンジには無線LANがあるので有難い。