効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

デンバーでのE Source会合最終日

21日の夕刻から始まったE Sourceの年次フォーラムが今日で最終。ホテルの部屋で、すぐチェックアウトできるように準備してから午前中の会合に出席。最初はスマートグリッドが実際にどのような効果を生むかを報告するものだったが、ほとんど需要端に設置されたスマートメーターがいかに有効に機能するかという内容に終始した。電力を消費者に供給する事業者が、系統を管理する事業者と切り離されているので当然そうなることは予想されたが、発電や送電系統の管理やその難しさのレベルについて、風力や太陽のエネルギーが大量に導入されているカリフォルニア州の企業から聞きたかったところだ。電力事業の構造が日本と大きく違うので、米国での進展の評価は日本にはおそらく十分伝わらないだろう。
それに続く全体会合は極めて印象深いものだった。コロラド州ボウルダー市在住のカメラマンであり登山家である人が、各地にある氷河の定点観測をこれまで3年間ほど続け、それをまとめた中間報告をしてくれるものだった。氷河が溶ける、なくなる、後退するというのはよく理解できるが、その規模がどの程度か理解していなかった。それが、例えば3年前に氷河があった高さが、現在の氷河表面から見るとエンパイアステートビルの高さに匹敵する。それだけの氷がなくなっているのだ。他にもいろいろあるが、終了後尋ねたらまだ日本ではこの映像を公開していないそうだ。どこか有力なところに結びつけたいと思う。これからも撮影は継続するので、当然コストもかかる。それを支援できる組織でないといけない。日本へ帰ったらゆっくり考えてみよう。
午後、デンバー市内から空港へ向かい、明くる日の早い飛行機に便利なように空港近くのホテルに移った。デンバー空港は広大な面積だが、一角にいくつもの空港ホテルが集まっている。各種のよく知られた名前のホテルがあったが、それ以外には何もない。散歩していてチェーンレストランが一つだけあったのでそこで食事することができたのはラッキー。泊まったホテルにはインスタントラーメンくらいしかなかったからだ。明日は早い。