効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

沢山のコメントをいただいて

unaさんから5つ、rcfさんから1つ、コメントを頂戴しました。Unaさんは、昨夜11時過ぎから1時間もかけて書いてくださいました。それも長文コメントですので、このページに全文を出すと多すぎになることから、引用しながらご返事します。どれも勉強になる事ばかりです。
まず、4月12日のブログに対するもので議論することにします。
『このブログには「風力外し=電力会社の意向」と決め付けた記述が目立ちますが、何も電力だけのせいではないと思いますよ。そもそも日本の風力発電所の設備利用率は20〜25%程度しかないと言う風況の問題に加え、洋上風力を作るにも漁業権の問題がありますし、国立公園内の立地を環境省は認めたがらないし。
ヒートポンプを再生可能エネルギーというのは私も行き過ぎだと思います。EUの動きは、おそらく2020年20%という目標が達成が難しそうなので、再生可能エネルギーの定義を広げたいというだけでしょう。その意味では日本も似たりよったりです。ただ、一次エネルギー消費効率で100%を越える部分(つまりCOP=6とかの冷暖房機器)は入れても良いのかもしれません。コージェネの排熱利用は難しいのではないでしょうか。発電効率20%そこそこのエコウィルの排熱が再生可能エネルギーだと言われても・・・』
風況が幾ら良くても風がないときは必ずありますから、定格発電能力は実際に発電できる電力を表示するものでないことは仰るとおりです。しかし、電力会社のピーク付加対応用の発電設備も、実際に発電するのは夏のピーク時だけ数日間というものもありますから、制御できるかどうかは異なりますが、同じことが言えます。太陽光発電も実際に発電できるのは昼間だけで、雨の日には少ししか発電しませんから同じことです。だのに、電力会社というよりも国の政策の中に風力という文言が入らないのはおかしいと思います。電力会社の意向を反映しているのではないかと推察しているのです。国立公園などの問題は次第に解決しつつあります。もちろん景観を害してはいけませんので、慎重でなければいけません。洋上風力について漁業権の問題はよく引用されることです。しかし、翼が回ることで漁獲量が落ちるのか、基礎が魚礁にならないか、漁業に支障が出るのかなど、アセスメントが必要でしょう。工事中の影響はあるでしょうが漁業権のごね得を許す時代は過ぎたと思います。同じことが小水力発電の水利権、河川法の運用にも言えることです。
コージェネの排熱利用は難しいと言われますが、熱を多く利用できるところに設置すれば総合効率は上がります。仰るのは電気と熱をバランス良く使えるところがどこでもあるわけではないと言うことであれば、その通りだと思います。太陽熱の利用の方が優れているということについては、いつも書いているのですが、これを促進しない政府施策が誤りだと思います。太陽光発電の変換効率がせいぜい20%であるのに対し、太陽熱の吸収効率は50%ほどですので、給湯需要として使えば化石燃料を大きく減らすことができます。エコウイルの排熱が再生可能エネルギーということではなく、総合効率が一定以上あるものについては再生可能エネルギー扱いする余地はあるのではないかという意味です。欧州ではそのような扱いをしている国があります。米国でも燃料電池太陽光発電と同じように電力会社に購入を義務づけている州があります。
長くなってしまいました。残りのコメントには明日以降に。