効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

昨日の九州電力の風力発電受容量へのコメント

さいとう さんから
再生可能エネルギー拡大への障害は・・・http://www.ecool.jp/foreign/2009/07/dec55-254.html  というより逆に再生可能エネルギーのほうが障害だと思われているようです。』というコメントがあった。
再生可能エネルギー拡大への障害が原子力発電の存在であり、逆に原子力発電拡大のためには再生可能エネルギーが障害になるということのようだ。この場合、再生可能エネルギーは風力や太陽による発電だろう。バイオマス発電や小水力は該当しないと思う。後者は出力制御ができるからだ。日本で特に風力が伸びないのは、原子力を推進するという基本的なエネルギー政策があるからだ。原子力発電は、出力制御をするのが安全性の面からも問題があるし、フル稼働をしなければ経済性が出せない巨大投資の塊だ。これをフル稼働するために、電力需要が落ちる夜間にここからの電力で揚水発電所の汲み上げを行い、昼に水を落とすことで発電している。高い調整機構を運用しても、原発の運転を一定に保っている。
ヨーロッパのように他国に電力を輸出することができない日本では、原発の導入量が増えれば、気象条件に左右される再生可能エネルギー導入の障害になることは確かだ。ただ原発の使うウラン燃料は、外国からの輸入に頼らざるを得ない。これから価格も上がることはほぼ確実。それに対し、風力、太陽エネルギーの利用は、建設された時点でのコストでほぼ発電原価は固定される。それはこれから確実に下がっていくだろう。そしてこれは純国産エネルギーである。日本はどちらを重視すべきだろうか。