効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

奈良公園に電気自動車導入実証プロジェクト

昨日10日の奈良新聞に、電動バス活躍へ一歩、というタイトルで、本年度中に奈良公園を中心とした奈良市内で電動バスを使った低炭素型観光システム実証試験を実施するという記事がかなり大きなスペースを割いて出ていた。県中小企業支援センター、早稲田大学環境総合研究センター(埼玉県本庄市)と昭和飛行機工業(東京)の産官学連携である。このバスは、バス停の非接触給電システムを使い、バスの電池にはリチウムイオン電池を使って、充電時間の縮減に向けた改良を行うことになっている。以前にこの日記で書いたパークアンドライドのテストに使った小型バスの改良型だろう。以前にある委員会でご一緒した早稲田大学工学部の大聖教授の導入したシステムだが、非接触給電システムが奈良に入ってくるとは、実際に見せていただいたときには思ってもみなかった。バスが停車している間に充電できる。
プロジェクトは経済産業省の行うものだが、採択額は1億4千万円。この事業には全国から117件が応募し、37件が選ばれたもの。バス停の非接触給電システムを地面に埋め込む方式を採用するというが、このシステムの国産化はできたのだろうか。まだ価格はかなりのものだろう。これと同じなのかどうか分からないが、奈良県は本年度から、奈良公園の園地内を走行する「パークバス(仮称)」の運行ルートの検討を始めるとも発表している。パークバスは、遊園地や公園など公道以外で走ることを目的に作られた電動バスだ。窓のないオープン構造で、定員は約10人。時速約10キロ。本年度中に走行ルートや料金、走行頻度などを検討して平成22年度以降に走行路の整備などを行うという。ぜひ楽しいデザインで奈良町などの細い道路にもフィットしたものにしてほしいと願っている。