効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ミツバチが足りない

妻が「もうミツバチが庭に来ている。こんなに早く来るのは初めてではないかしら」と言った日の新聞に、日本国内のミツバチが足りないという記事が出ていた。ミツバチは蜂蜜を作る昆虫というイメージだが、それよりもイチゴ、スイカ、メロンなどの花粉交配に絶対必要な昆虫なのだ。ミツバチが不足すれば、果物や野菜の実りに影響し、品不足の心配も出てくる。
交配用ミツバチは例年であると、これから春にかけて、交配用ミツバチを養蜂業者から仕入れた事業者が農家に出荷する。ところが、昨年からミツバチの仕入れが難しくなって、今年は例年の半分も出荷できないそうだ。果樹農家は交配ミツバチの供給業者や養蜂家から買って畑やハウスに放つのだ。ミツバチが不足する背景には、養蜂業者が飼っているミツバチ自体が激減しているという現象があるそうだ。ミツバチが大量に不足する事態は米国で3年前から起きているという。ミツバチが大量に逃げて消失してしまうというのだ。日本国内でもここ数年、岩手は北海道などでミツバチが大量に死んだり、消えたりする現象が起きているらしい。交配用ミツバチが入手できなければ、手作業で交配しなければ果実がならない。
消失の原因はまだ分かっていない。地球温暖化なのか、農薬の中毒なのか、あるいは大気汚染なのか。米国の場合には蜂にストレスがかかっているという説もあるそうだが、農業に大きな影響を与えるものだから、早期に原因究明がなされる必要があるだろう。生物の相互リンクがあることは知識として持ってはいたが、このように身近な問題として提起されるとは思わなかった。