効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

バイオガスシステム研究会

2日間遅く帰るのが続くと流石に朝起きるのが辛くなる。やはり年だなと感じさせられた。しかし、バス停まで歩いて冷たい空気にあたるとその気分も元に戻ったようだ。大阪まででかけていつものように難波から本町まで歩くと、通常のサイクルが回復した。
アドバイザーをしている会社で午前は通常勤務をして、午後から毎月一回開かれるNPOバイオガスシステム研究会の例会に出席した。畜産系や食品系の廃棄物をメタン発酵でガス化するシステムの開発実施を目的としている。今日の報告の中でこんなことを知った。昨年の穀物価格の上昇が、小規模な豆腐屋さんに大きな影響を与え、廃業するところが多く出たそうだ。豆腐の需要が大きく減ったわけではないから、大手の豆腐メーカーに注文が集まるようになり、生産の副産物であるおからの量も増えたのだ。おからは食品としても利用されるが、大半は廃棄物として処理されている。ところが、おからの成分は廃棄物とするにはもったいないものなのだ。
そこでこのNPOを率いる先生が、この豆腐が新鮮な間に乳酸発酵させて牛に餌として与えると健康になり、牛乳の品質も向上するという研究室での実験結果を、実際の酪農家のところで実証しようという計画を立て、それに公的な補助が付くことになったのだ。なかなか研究補助金がこれまで貰えなかったので困っていたのではあるが。いままでの実験結果から、酪農家も評価する結果がでるのは確実だと思いたいが、現場の環境は研究室とは異なることから、もう少し我慢して実証しなくてはならないだろう。これがうまく行くと、豆腐屋さんも助かる。廃棄物としてお金を払って処理して貰っていたものが、少なくとも処理費を下げることになるからだ。もし新しくできた牛用の餌が高く売れるとすれば、豆腐屋さんから原料として購入することにも発展する。そうなってほしいのは当然だが、これから半年ほどすると結果が出るのが待たれる。