効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ホロニック・エネルギーシステム

昨日早く家を出て上京。東大キャンパス内にある武田先端知ビルで開催された「ホロニックシステム」に関するフォーラムに出席するためだ。新幹線では富士山側に座れたが、米原あたりは雪が残っていた。快晴に近かったため久しぶりに富士山をてっぺんから拝むことができたのは嬉しいものだ。
フォーラムは13時から17時30分まで、休憩が20分あっただけ。様々な特性を持つ発電装置(蓄電池を含め)を一つの電力供給ネットワークに接続し、全体として最適制御をすることによって、電力会社の系統との接続に問題がないようにすると同時に、その地域ネットワークのエネルギー効率ができるだけ高くしようとするものだ。この研究をしている人は、系統に迷惑にならないようにするという発想が強いが、本来は、系統もネットワークの一つとして扱って、全体としてCO2排出量を最小にするというものであるべきだと思う。中でも変動が大きいとして悪者扱いが激しい太陽光発電風力発電を、ガスエンジンや蓄電池を利用して変動要因を抑制しようとする分野に研究がされているようだ。
どうも電力会社の系統品質を絶対的なものとして見る傾向があるが、極端な言い方をすれば、停電や瞬停が起きてはいけないが、電圧変動、周波数変動は、現在の基準が絶対守られるべきものかどうか、効率・経済性の見地からもう一度見直す必要があると思う。
フォーラムでは蓄電池の性能、寿命、価格が大きな課題だとされた。確かにその通りだが、できるだけ蓄電池に頼らないような方式、特に需要を管理制御することによって全体最適が得られるよな方法が考えられるだろう。スマートグリッドとかインテリジェントグリッドと呼ばれるものだ。その前提としてエネルギーの計測とその収集頻度を大きく高めて制御できなければならない。これからのシステム開発に期待したい。日本の電力界には気に入らないことかもしれないが。
昨日の東京往復で風邪を引いたようだ。お腹にもきている。
少し疲れが溜まっているのかしら。