効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

省エネルギービジョン

今日は滋賀県高島市省エネルギービジョン策定委員会に出席。それほど寒くなくて、琵琶湖も見えてご機嫌。午後1時半からの会議があるのでJR新旭駅に1時9分に到着。駅前においしいたこ焼き屋があるのでそこで軽く昼食代わりにしようと思って立ち寄った。作り置きがあるはずだと思っていたのに、ちょうど売り切れたところ。大急ぎで作ってくれたのをこちらも大急ぎで食べたが、口をやけどしそうだった。その甲斐あって1時半定刻に滑り込み。
前回に委員からいろいろ注文が出たのをたたき台にして、結構面白い資料が出てきた。しかし、この基礎資料がいまのような経済危機を全く反映していないために、それを延長したビジョンで説得性のあるものになるかどうか、いささか心配だ。ただ省エネルギーは一過性のものではないから、経済変動に左右されるのも問題だと言える。今回の提案は、大量生産大量消費、使い捨てで高度成長志向社会から脱却して、ライフスタイル自体を変えることによってエネルギー消費を削減しようとするものだ。農村が基盤にあり、琵琶湖もあるという自然が一杯の高島市だから、ちょっと聞くと昔帰りした生活をしようという雰囲気の提案も、それほどかけ離れたものに響かない。
市長も前半出席された。市長の話の中に驚かされることがあった。この地域は地下水が豊富で、家の前を豊かできれいな水が流れているのを、いまでも生活に利用しているのだが、その地域を支えてきた水が涸れ始めたそうだ。大きな川の水位も琵琶湖の水位もそれほど下がっていないのに、わき水が減っているそうだ。温暖化の影響だろうか、この地域の名物とも言える雪があまり降らなくなったために、山から地中にしみ込む雪解け水が少なくなったからかもしれない。このような異変が、この地域の市民に地球温暖化が身近なこととして受け止められて、今回のビジョンを行動に移す原動力になるかもしれない。来年早々に最終回となる。よそとかなり違った意欲的で具体的なビジョンができそうだ。CO2削減目標は非常に高いから、それを実現させるには市民や企業の積極的参加がなければ難しいだろう。当面の経済環境の中で推進するには一工夫しなければなるまい。