効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ビジネスプラン・コンテスト

朝から雨で肌寒い。客員をしている関学総合政策学部が毎年開催しているリサーチフェアーがあって、そのプログラムの一つであるビジネスプラン・コンテストの審査員を仰せつかっているのだが、スタートの10時に間に合うためには家を7時までに出なければ間に合わない。6時前という異例の早朝に床を離れて大急ぎで朝食を済ませて出発した。バス停まで徒歩5〜6分だが、今年一番の冷え込みの感じで、薄いコートでも着てくればよかったと思うほどだった。予め送られていた発表資料を電車の中でPCから読んでみたら、2ヶ月ほど前に行った中間審査の時の提案から大きく変わって良くなっている。アドバイスが効果的であったことが確認できたのは収穫だ。
今年のテーマは、「あなたの健康を支えるヘルシーデザインビジネス」というもの。健康の把握の仕方がいろいろあるから、ビジネスプランも多様だった。その中で印象的だったものに、関西の都市圏にある中学生や高校生の塾に、栄養バランスを考えたお弁当を届ける、というものがあった。栄養専門の大学の研究室からもアドバイスを受けて献立を作り、予め注文を受けたものを届けるというものだ。その予備調査での情報では、塾へ通う生徒がとる夕食の時間は非常にまちまちだし、かなり遅い。コンビニでおにぎりを買ってすます子供も多いそうだ。家へ帰ってから遅く食事をすれば朝ご飯が食べられなくなる。塾へ手作りのお弁当を持参する子供もある。食育の重要性が言われるだけに親にとっても気になることではあろう。面白いところに目を付けたものだ。大学の先生へのインタビューをビデオで見せたりするプレゼンも楽しいものだった。
その他に、地域のシニアに交流の機会を増やそうとする、あるいはシニア向け情報を届けようとするビジネスもあった。企業のメタボ管理を代行しようとするものや、大学生の健康管理を目的とするSNS運営というビジネスアイデアもあった。数年間の収支計算もしなければならないから、専門家から見れば穴だらけかもしれないが、何とか利益が出るように事業内容を組み上げなくてはならない。それぞれ頭をひねっているものばかりだった。優劣は別にして、グループで議論しながらビジネスモデルを具体化した経験は、学生たちにとって普通の授業では味わえない経験になっただろう。