効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

御堂筋をおしゃれな街に

10月7日の毎日新聞の囲み欄で、中之島・御堂筋連絡協議会代表の成松 孝さんが、大阪の御堂筋かいわいを国際的集客力のあるおしゃれな街にしませんかという提案をしておられます。昔は銀行ばかりが並んでいたのですが、銀行の無味乾燥な店舗が姿を消してからの変貌速度はそれほど大きくありません。ただこの提案でも言っておられますが、96年のシャネル出店以降、世界の高級服飾ブランド店が少しずつ増えていることも確かです。これらブランド店関係者の欧米人によると、「通りの風格が違う」、「パリのシャンゼリゼ通りや東京の銀座をしのぐ」ということだそうです。昔フランスの人を空港から車で案内して御堂筋に入ったときに、大阪にはこんな素晴らしい街路があるとは知らなかったと感嘆されたことを思い出します。風格はあるのですが、それを生かせる店舗が、特にファッション絡みのお店が少ないようです。ほぼ毎日歩いていて、前にも書いたのですが、ドラッグショップばかり増えている心斎橋筋から御堂筋に移った方がよいお店も多いように感じるのです。大阪人がここの良さを誇りにしないからでしょう。
成松さんも、自転車専用道を設けるとともに歩道を広げる。体験型イベントも実施し、そぞろ歩く楽しみを演出すると仰っています。その通りだと思いますし、そのような方向で活動している団体があるということを知って嬉しくなりました。規制緩和や沿道進出企業への税制面での大胆な施策を期待しておられるのですが、御堂筋は多分国道でしょうから、国と大阪市がもっと多様な具体策を考えてほしいものです。この間訪れたデンバーで、ショッピングモールを無料のバスが走っていたように、ポイントとポイントを結ぶ交通路をゆっくりと走る無料の電気自動車のようなもので新設できないでしょうか。今日の日経新聞に、堺市でオンデマンド電気バスが社会実験として始められると出ています。別にオンデマンドなくても、御堂筋を往復して駅の数を増やせば利用者も多いでしょう。地下鉄は百貨店を結ぶものとしての意味はありましたが、その時代は過ぎています。バスも車体幅の小さいものにして、一方通行の御堂筋も自転車と一緒に双方向に動けるようにできないでしょうか。御堂筋に入れる車を制限して、一方通行を元に戻して双方向にするのも考えられます。旧に戻すのも革新です。