効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ドイツの原発取り壊し始まる

Plattsが送ってくれた情報によると、ドイツの電力会社EnBWは閉鎖された原子力発電所Obrigheimの解体作業の開始について政府の認可を受けたとのことです。この原発は1968年10月に運転を開始したもので、定格発電規模は35万7千キロワット。2005年5月に停止したのですが、ドイツが2002年に原子力発電所を順次なくしていく法律を前政権が成立させてから、2004年の11月に解体の許可を政府に求めていたものです。
EnBWによれば、解体には技術的にいろいろ乗り越えなくてはならないものがあるとのことです。まず当初2年をかけて、原子力と直接関係ない部分の解体を行い、ついで、第二フェーズの原子炉など放射能で汚染されている部分を解体し、一時どこかに保管する作業に入るとのこと。その後、原子炉のシェルなどを撤去します。この作業の終了は2020年あたりになると予想されています。これから12年ほどかかることになります。
放射能で汚染された部分は長く放射線を出し続けるでしょうから、厳重な管理をしなくてはなりません。人間が管理するのですが、もしその管理期間が何百年とか何千年になるとすれば、たとえ地中に保管するとしてもどれだけ行き届いた管理ができるでしょうか。この作業はいずれ日本でもしなければならないことですが、いままで実験炉の解体はあったかもしれませんが、実規模の大きなものの解体は未経験です。このドイツの作業はよい前例になるのだろうと思います。
これとは全く関係のないことですが、パソコンのOutlook Expressのファイル適正化の作業をしたら、9月20日以降に受けたメールと、いままでに送付済みのメールが完全にどこかへ消えてしまいました。この適正化はいままでにもやったことがあるので全く心配していなかったのですが、頭を抱えています。受けたメールは他のネットメールに転送していますので何とか読み出せるのですが、ここ2年ほどの発送メールが完全になくなったのは仕事にも差し支えます。消えたものはまず取り返せないでしょうが、もし救済策があるとすれば知りたいところです。