効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

デンバーの街で

E Sourceのフォーラムが2日目に準備したプログラムの一つに、米国でも先進的なことをする電力会社として知られているエクセル・エナジー社の本社を訪問がありました。そこで、E Source社があるボールダー市で行っているスマートシティー・プロジェクトの概要を聞くためのものです。その詳細は別の機会にするとして、そこへ行くのに数ブロック乗ったバスが無料なのです。しかもハイブリッドでありかつ代替燃料を使う(Alternative Fuel)バスでした。街の中心にショッピングモールがあるのですが、その真ん中を走っている道路を走っていて、ショッピングする人が自由に乗り降りできるようになっていました。それもひっきりなしに走っていますので、このコストを誰が負担しているのかなと思っています。デンバー市も負担しているでしょうが、多分ショッピングモールの協議会みたいなものがあって、そこも負担しているのだと思います。おそらく寄付も結構あるのではないでしょうか。
日本でもこのようなことを思いつけば良いのですが、どうもバスのような交通機関は全て公的な組織が運営することになっていますから、財政難の行政では無料など考えられないでしょう。しかし、単なる普通のバスではなくて、地域環境にも地球環境にも配慮した最先端を行くバスを無料で走らせるとは恐れ入ったものです。米国のやり方は気に入らないことが多いのですが、このような地域単位のプログラムには日本も見習うことがあるように思います。少し前に大阪などに走り始めた水上バスのことを書きましたが、これを無料にするのも一つの集客法だと思います。行政に依存するのではなくて、まず市民レベルで資金も調達するようにすれば、行政も動かざるを得なくなるでしょう。企業の協力も必要です。
時間がなくてデンバーのモールバスについて調べる暇がありませんでしたが、また情報を入手したら書いてみたいと思います。その写真を掲載します。