効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

書籍紹介

「Q & Aでわかる  おとなの食育 新常識100」 もう食情報のウソにだかされない!  という本が主婦の友社から発刊されましたのでご紹介します。著者は若村育子さん。自分と同年代の友人で、消費生活アドバイザーの1期生。食関連情報の収集では筋金入り。いまでも食の安全や正しい知識の普及に各地を飛び回って講演しています。最近パワーポイントの使い方を覚えたようですから、聴衆への訴求力も高まったことでしょう。
私はついこの間、新しい制度になったいわゆるメタボ健康診断を受けたのですが、本当に胴回りをメジャーで測られたのには驚きました。若干悪玉コレステロールの値が基準をちょっと上回った以外何も問題はなく、医者には少し肉類、それもレバーのようなものを控えなさいと言われただけでした。食事全体をバランス良くとも言われたのですが、どのようにと考えるとお手上げです。
送られてきたこの本が疑問をかなり解消してくれました。1ページごとに設問があってまず考えさせた後に、その答えが出てくるようになっています。初級、中級、上級に設問が分かれていますが、初級に、バターは太るがマーガリンは太らない、というような、一瞬考えてしまう投げかけがあります。同じく、ミネラルウオーターはミネラル補給源になる、には笑ってしまいましたが。最後のページにチェックシートがついているのですが、本編を読む前に○×を付けてみた後で関連ページを読むと、自分の知識がいかにあやふやなものかが分かります。お役立ちコラムが各級の区切りに入っていて、短い読み物で目を開かせてもくれます。
著者が最初に書いているように、私たちが本当に豊かな食生活を営んでいるのかは大いに疑問です。また、食の安全について過敏になっているのではないかとも思います。その一方、カロリーベースで見た食糧の自給率が40%を切っている、そして食べ物がゴミになっている量が驚くほど多いなど、もっとも身近な食について問題が大きくなっています。
本書は必ずしも通読する必要はないかもしれません。最初の目次で自分の関心のある所をチェックするという読み方でも良いでしょうし、家族であてっこをする方法もありです。