効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

LED電球

昨日鳥取自然エネルギー展の展示について木質バイオマス自動車を紹介したが、その会場でLED照明の展示も見せて貰った。自分がするプレゼンテーションにも密接に関係するので一つ拝借して聴衆にも見て貰って説明したのだが、そのメーカーさんが一つプレゼントして下さったのでその写真を紹介する。普通のソケットに取り付けられるようになっている。

この写真に写っているのは白色光を出しているが、白熱球4〜50ワット程度の明るさがあって、消費電力は4〜5ワットだろう。寿命は4万時間というから手が届かないようなところで交換がしにくいところに取り付けるのには適している。まだ値段は多分万単位だが、点灯時間にも左右されるものの10年くらいは保つ。高い天井などで専門家が取り替えないといけないようなところに照明を取り付けるとすれば、白熱球や蛍光灯であれば取り替え作業に結構費用がかかる。だとすれば、たとえLED照明が高価でも、取り替えが不必要だとすれば、コストは長い目で見るとバランスすると考えられる。
色は赤や青など各種展示してあったので、高所に設置する装飾照明には適しているだろう。メーカーさんから聞いた話だが、自動車メーカーの工場では、作業状態を赤と青の照明を切り替えて示すそうだが、いままで白熱球を使っていて、その数が多いから球切れを補充するのに困っていたそうだ。それをこのLED照明の赤と青に取り替えたら一挙にこの問題が解決し、イニシャルコストの高さは全く問題にならなかったそうだ。
ただ白色といっても、人間の目に優しい太陽の光に近い照明にはまだ十分ではないようだ。太陽光に近いものにしようとすると、色を組み合わせないといけないし、発光機能の制御にも難しさがあるために消費電力も上がってしまい、蛍光灯と同じくらいの効率になってしまうとのこと。いただいた電球も、発熱を下げるのにかなり苦労されたようだ。そしてまだ点光源を集めたものだから目には少し厳しい。これを磨りガラスなどで覆うと明るさが下がってしまうので、当面は工場の標識のような特殊目的から使われるのだろう。
照明器具メーカーもそろそろ室内照明器具にLEDを使い始めているが、まだダウンライトのようなスポット照明に使うものが多い。これから5年すると、今の白熱電球と同じような色調で目に優しい電球型のものが市場に出てきて、価格面でも受け入れやすいものになるのではないかと思っている。