効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

鉄道談義

今日阪急電車上ヶ原にある関学で会合があったのに出席して、本来であれば懇親会までるはずだったのが急用が入ってきて早めに出た。17時過ぎの大阪駅で、かなり電車が混雑していたので次の電車を待つために乗車しなかった。その電車の扉が閉まったときに飛び乗った人の小さな紙袋が扉に挟まったが、電車はそのまま動き出した。それを駅員が見つけたのだろう、スピーカーが大きな声で、4両目の扉に挟まり有り、と告げ、電車は急ブレーキをかけた。駅員が沢山走ってきて確認し、扉を手で押し開けようとしたが開くことができなかった。結局車掌が全ての扉を開閉してその荷物は中に納まったが、5分の遅れが発生した。次の電車はすぐ後に迫っている。
これで5月23日のブログに出していただいたコメントを思い出した。いくつかの路線をまたがる直行電車があると、他社の路線のトラブルが全体に広がる可能性があるというものだった。この場合、他社路線は関係ないが、ラッシュ時の5分の遅れは、その電車にみんな乗ろうとするからますます遅れが出る。これに連絡するはずの接続列車があれば、それはその電車の到着を待つだろうから、そこからも遅れが波及する。飛び乗って荷物を挟まれた人は、そのようなことにまで考えは及ばないだろう。
同じことが環境やエネルギーでも起こりうる。川の流れを何かの理由でしばらく絞る作業をしたら、そこに住んでいる微生物に影響して発生数が変動し、それを餌にしている魚の捕獲量が減ってしまうというようなことだ。防波堤を作ったために潮の流れが変わり、砂浜に川からの砂が集まらなくなって、海水浴場としての機能が著しく落ちたという例は良く聞くが、これでも、予めそのようなことが起きるなどとは誰も予想していなかったはずだ。バイオエネルギー用に食糧となる資源を使うことが、これほど大きな影響を世界に与えるなど、最初にこの計画拡大を考えた人の念頭にはなかっただろう。
地球温暖化も同じようなことが地球規模で起きたのだとも言える。