効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

デジタル地上波テレビ

自宅のテレビはまだアナログのままだ。アナログ波がなくなる日まで、テレビ自体がダウンしない限り使い続けたいし、完全にデジタルに変わったら、その時点でデジタル・アナログ変換器の値段を見て、それを追加するかもしれない。
私が窓口をしている米国のエネルギー市場情報を流しているE Sourceのレポートを読んでいると、米国では来年の2月17日からデジタルに切り替わるそうだ。この時点で多くの家庭でデジタル・アナログ変換器を取り付けると予想されていて、いままでのテレビが消費する電力に、取り付けられる変換器の消費電力が上乗せされて、全米で年間30億キロワット時増加するのではないかと予想されている。各家庭での電気代も上がり、総計で年間2億7千万ドル。この増加は切り替えが行われた時一斉に起きるから、電力会社は自社の供給エリア内の需要予測を行って対応できるように今から設備増強をしておかなければならない。発電能力が足らなくなるところも出てくる可能性すらあるだろう。
日本でもいずれ起きることだが、もう一つ、アナログテレビが一斉にゴミとして処分されるのにも対応しなくてはならない。また、テレビ局にある放送設備も、アナログ設備は一斉に廃棄されることになる。多分転用が効かないものが大半だろうから、その除却費用だけでも全体で見れば巨大な額になるだろう。資源として処理されるのはほんの一部かもしれない。
こんな無駄をしてデジタル化したテレビが、自分に与えてくれる恩恵は何だろう。今のプログラムで十分だと思っているのに。