効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

白熱電球がなくなる

国内白熱電球製造大手の東芝ライテックが、CO2排出量の削減に貢献するために、2010年を目途に一般用白熱電球の製造を中止すると発表した。年間約4千万個製造している生産ラインを全て廃止するというから、これは昔の真空管と同じ運命になる。120年間にわたる歴史がなくなるわけだが、よく思い切ったものだ。しかし、おそらく中国などから輸入されるものはかなり残るだろう。この光の質と全く同じ照明はまだないからだ。
これは電球型蛍光ランプが普及してきて価格もそこそこに下がり、消費者の意識も受け入れの方向に来ているからだろう。ただ、日本は蛍光灯の場合、サークル型のものも普及していて、電球型でないと駄目だということは欧米ほどにはないかもしれない。以前に書いたが、照度を制御できる電球型のものが開発されたというので購入したが、価格も高く制御も不十分だった経験からして、照度コントロールが必要な部屋にはまだ当分白熱電球が使われるだろう。そして、白色LED色温度白熱電球に近くなれば、これが照度コントロールの必要な照明に採用されるに違いない。まだLEDは値段が高いが、もう少し下がれば、そして、いまの電球にそのまま取り替えられるようになれば、急速に普及するのではないだろうか。白色LED器具はいろいろなデザインのものが商品として登場してきている。消費電力の少なさ、寿命の長さ、蛍光灯のように水銀を含む危険性もない、光源はコンパクト、など優れた特色を持つだけに、そろそろ自分でも試してみようと思っている。
有機ELもあるが、これは面照明向けの方が扱いやすいので、値段が下がっても使い方はLED照明とはかなり違うのではないかと思う。雰囲気性は有機ELの方が優れているような気もする。ただ、LEDはもともと点照明だが、それを集合させると面照明になるから何とも言えないが、この間の省エネルギー展で見た有機ELを使ったタイル壁のような光はLEDでは難しいだろう。有機ELはまだいろいろな開発要素が価格以前にあるようだから、白色LED、そして有機ELの順に一般照明市場に入ってくるのだろう。