4月16日の日経産業新聞に出ていた記事だが、東北大学が中心になって、家庭に設置される風力発電の他に、水道や健康器具など、日常生活で使う機器に発電機能を付けてやり、その電力をバッテリーに貯めて使用するシステムの開発を始めたそうだ。大型の設備を使うことなく電気料金を半減できると報じられている。2012年までの実用化を目指すということだが、蓄電する電気の容量は、一般家庭の一日の消費電力に相当するものとして、最大15キロワット時と設定している。水道の蛇口に取り付けるマイクロ発電装置はすでに実用化されているし、エアロバイクなど室内で使う健康器具に発電機を取り付けるのはそれほど難しいことではないだろう。健康増進と電気代の節約が同時にできるのなら、家族が取り合いしてバイクを漕ぐかもしれない。
しかし、それぞれバラバラの所にある発電機を結ぶ配線はどうするのだろう。直流がベースになるから通常の屋内配線とは別に電線を敷設しなければならない。この蓄電池は電力会社の系統に結ばれるのだろうか。安い夜間電力を使って充電もするようだから、結構複雑なシステムになりそうだ。導入の初期費用は50万円と想定されているが、設置工事に結構お金がかかるのではないかしら。夜間電力だけ蓄電するシステムにした方が安上がりなような気もする。さらに、普通の電気器具を使うのにはインバーターで交流にしてやらなくてはならない。本当に実用化するかしら。健康器具は購入当初よく使われるが、すぐに埃をかぶるようになることが多い。
などと書いていたらウグイスの声が聞こえてきた。今日久しぶりに歯医者へ行ったが、治療が終わって家に帰り着いたときにこの声が聞こえた。どこに居るか捜したら、なんと電線に止まってさえずっていた。ウグイスは薮の中で鳴くと思いこんでいたが、都会のウグイスはどうもそうではなさそうだ。このウグイスがまだ近くに居るようだ。最近難聴気味になっているが、このきれいな声がまだ聞こえるのは嬉しいことだ。