効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

コメントをいただいて

『 なんだか世界全体が厳しい状況に追い込まれていくような気配を感じますね、その厳しさの根幹は生物の生存そのものに関わる食料とエネルギーでしょうに、この日本はその根幹の殆どを海外に頼っているはずなのにー国家戦略が見えないのはどうしてでしょう?全てが過去あった如くその場しのぎの場当たり戦術で切り抜けていくのでしょうか? 結果ー苦しマギレでーーということにならなければいいがーーー過去の大戦がそうであったようにーーー不安ですね!』
本当に同感です。いままで、お金さえあれば全て海外依存で来ることができた時代が長すぎたのでしょう。海外諸国との友好関係さえ十分配慮していれば、貿易さえうまく動けば、そして輸入資金さえ十分にあれば困らないと皆思っていたのだと思います。しかし、どの国も国益を前提に動いていますから、友好国であってもまず自分が生きることを優先します。特に食糧とエネルギーについては、自国で不足が起これば、友好国であってもその不足分にも配慮することは絶対にないと考えるべきです。
エネルギーについては、原子力発電を純国産エネルギーとしての認識で拡充してきたのですが、地震帯の真上にある日本では、今後もいつ止まるか分からない不安定性からは逃れられませんし、ウラン価格もこれから急上昇するだけでなく、国益重視の観点から日本への輸出を絞る可能性も十分あります。しかも、そろそろ廃炉になる原発も出てきますので、その延命自体が新しい不安定要因となることは確実です。原子炉にはまだ人知が及ばない部分の方が多いと考えた方が良いという人も沢山いますが、もともと15年の寿命で設計したものを延長するときに、設計変更が十分になされると考えるのは、人間の傲慢さだと思います。
一方、お米は自給できています。お米は玄米で食べれば非常に栄養バランスの良いものです。それに家庭菜園でも野菜を作り、輸入肉類を食べるのを少なくすれば、生きていくだけなら可能でしょう。今食べているもののカロリーや種類を前提にすれば、戦前の状態に戻すのは不可能のように見えますが、本当に不可能でしょうか。今の豊かさを維持することはできないでしょうが、日本という国が存在し続けるために何をすれば良いか、みんなで考えないといけないでしょう。その部分で、私達はどうも政府に依存しすぎているように思えます。そしてその政府は国益よりも企業益を優先した政策をとっていて、それに対して自分も含めて国民が発言してこなかったのだと感じています。日本は敗戦からこのかた、本当に危機的状況に陥ったことがないという、ある意味でラッキーな状況に慣れすぎているのではないでしょうか。