効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ブッシュ大統領の年頭一般教書演説

米国東部時間1月28日の午後9時に、ブッシュ大統領が今年の方針を示す一般教書演説を行った。その内容が公表されたので、エネルギー関連だけ読んでみた。
エネルギーについて最初に出てくるのはエネルギー安全保障であって、それに続いて地球温暖化対応である。まず安全保障のために新しいクリーンなエネルギー技術を開発する必要があると述べている。そしてその技術開発の重要事項として、石炭による発電新技術と、そこから排出される炭酸ガスを捕捉して大気中に放出されないようにする技術の開発に触れている。米国では発電に使われる燃料の主体が石炭であることを物語ることであるし、米国が石油輸入に依存しない国になるためにはどうしても開発しなければならない技術なのだ。そして再生可能エネルギー原子力発電の利用拡大を言い、自動車用の新しいバッテリー技術と再生可能燃料の開発を促進するとしている。
そして、このようなクリーンエネルギー技術開発に向けた国際基金の創出を呼びかけ、これからエネルギー消費が増える中国やインドを支援しようと提案している。新規に20億ドルを準備するようだ。そして最後に国際協力の必要性に触れているが、全ての国が参加することでただ乗りできないようにすることが条件だと言っている。
ともかく米国連邦政府も目的は別にして石油以外のエネルギー資源の利用を拡大しようとしている。原発は別としてこの方向は歓迎だが、国際基金についてはまた日本がお付き合いをせざるを得なくなるだろうと心配している。