効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

集光型太陽電池のコストダウン

太陽電池は、大型にしようとすると設置面積が大きくなるのが課題だ。そのためレンズで光を集めてセルの単位面積当たり変換効率を上げようとするのが集光型だ。しかし、そのレンズのコストがかかるのが問題である。このほど五鈴硝子が新しい製法を開発し、製造コストを半分以下にできるそうで、来年の9月期には太陽電池メーカーに提供できるそうだ。
いままでは、硝子を削ってレンズにしていたが時間がかかっていたのを、固まったときの変形も組み込んだ金型に溶けた硝子を流し込み、固まるときにも300度ほどの炉にいれて徐々に冷やし、中が歪みでひびが入らないようにしているとのこと。この方式であれば、金型の数を増やせば大量に均一な製品をつくることができる。
太陽光発電がこのような製品によって小型化することがそれほどコストを上げずに実現できれば、日本でも普及を促進するかも知れない。日本の上空はいつも霞がかかっているので太陽電池がフルに性能を発揮しにくい面があるが、集光によって効率があがれば嬉しいことだ。これに加えて太陽追尾装置が安くできればいうことはない。これからの展開が楽しみだ。