効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

スウェーデンの温暖化対応

環境ジャーナリストで知られている枝廣純子さんという方がおられる。もともと優れた同時通訳者だったが、いまでは、環境論者であり、かつシステム思考の推進者として知られている。この方が、Enviro-NewsをMLで流しておられて、自分も常時受け取っていていつもお参考にさせて貰っている。そこから今日到着したこのニュースに出ていたものを引用させて貰う。
―――――スウェーデン:2005-06年排出量は1990年比8.7%削減
スウェーデンは12月18日、2005-06年に同国の排出量は1.7%減少して1990年比で8.7%削減となり、京都議定書目標値を12.7%下回ったと発表した。この数値は、スウェーデン環境保護庁が政府に提出した1990年から2006年までの同国温室効果ガス排出量データによるもの。一方、スウェーデン統計局によれば、その同じ期間に同国の経済は固定価格で44%成長しているという。「スウェーデンの発展は、経済成長と排出量削減は両立可能だということを他国に示す機会である。我われは、まだ十分な取組みをしていない先進国を勇気づけ、また途上国に対して持続可能な開発は可能だというこ
とを説得力を持って示すことができる。」とアンドレアス・カールグレーン環境大臣は語っている。――――――
スウェーデン環境保護庁の発表ということだ。
同国の環境省のウエブを見ると、もともとスウェーデンは2008〜10年に向けて温暖化ガスを1990年に比べて、平均で4%削減することを目標にしていたようだ。2020年に向けては50%削減も同時に設定していた。その目標をはるかに超える削減をしたことになる。(数字の関係がはっきりしないが、スウェーデン環境保護庁の発表を探したがみつからなかった。)環境税(グリーンタックス)を継続的に適用しているが、増税にならないように給与所得への税をその分だけ減税している。また、燃費の良い自動車やバイオ燃料には税を免除したりするほか、いろいろなエネルギー効率化促進の施策を打っている。
日本も小手先のものではない施策を打ち出さないと、来年行われる洞爺湖サミットで大恥をかくことになるのではないかと心配だ。自主目標と精神論には限界がある。