効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

サンタクロースは中国人

地球政策研究所を率いるレスター・ブラウンが送ってきた最近のニュースに面白いタイトルがついている。「サンタクロースは中国人だ」というものだ。昨年の今頃にも同じタイトルでニュースが流されていた。
その心はというと、クリスマスの朝、プレゼントの包装を解いて、どこで作られたものかを調べると、ほとんどが中国製であるということだ。どの家族のプレゼントを見ても大体70%が中国製だそうだ。
まずおもちゃで見ると、人形からビデオゲームまで、米国で販売されているもののほぼ80%がMade in China。アップル社のiPodマイクロソフト社のXboxも中国製。衣服類もまずほとんどが中国製。クリスマスツリーは米国で育てられた木がローカルで売られているが、最近では本物の木ではないプラスチックのものが進出していて、これが10本の内8本が中国製だそうだ。
これはかっての日本の姿だった。そして日米貿易摩擦の要因になったのだが、同じことが米中間の貿易摩擦、ドル・元の交換比率問題になりつつある。だが、独裁的資本主義国である中国は、かつての日本のように米国からの圧力に屈して摩擦回避に屈辱的な努力をすることはしないだろう。日本が持たない大きな戦略的政治力を駆使して、海外との交易条件をできるだけ長く自国に有利なように維持するに違いない。そしてそのとばっちりをどのような形で日本が受けるか、少なからず心配だ。