効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

日本コージェネレーションセンター・フォーラム

今日は早朝5時前に起き出して東京まででかけた。朝はけっこう寒いし眠かったが、どうしても聞きたい内容の講演が午前中にあったため無理をしたのだ。東京で開催される講演会ではこのようなことがよく起こる。前日に行って泊まることができれば良いが、会社に勤めていた頃と違って、それだけのコストをかけることはできない。しかし、面白いテーマのものが大阪では滅多に開催されないので仕方がない。関西の人たちの情報収集コストは関東に比べて極めて高いと言える。
講演は分散型電源を巡るテーマが中心で、どうしても聞いておきたかった技術講演が固体酸化物電解質燃料電池SOFC)についてであったが、家庭用レベルから業務用、将来的には変電所用レベルの規模システムの開発状況が説明された。概括的な話だったが、この形式のものの方が固体高分子型燃料電池PEFC)より早く商品化するのではないかという感じはますます強くなっている。たまたま昼食を大型に向けたSOFCの開発をしている方と同席したのでいろいろ質問をしてみた。そして、構造的に簡単であるが本体がセラミックであるために、7〜800度という高温で作動しているセルの温度が急激に下がると割れる可能性が出てくるので、常時運転をする方が望ましいということも伺った、トラブルで停止するときがもっとも危ないことになるが、セル部分の温度が急に下がらないような工夫が必要だろう。
スターリングエンジンのテスト状況も発表されたが、これをコージェネレーションと見て、日本コージェネレーションセンターが情報集約の役割を担うかどうかが気になった。このようなものを含めて分散型電源について何でも取り扱う組織となって貰う方が、一元的に規制や補助制度などを普及に向けてバランスがとれたものにできるのではないだろうか。
他に、2〜300キロワットのガスエンジンコージェネレーションシステムを使って、系統電力の周波数変動を抑制しようと試み、ある程度の成功を収めた実験の報告も行われた。風力発電太陽光発電の出力変動が系統の周波数を狂わせると言われていることへの対応だが、自然エネルギーの導入を促進しようとする一つの方向だろう。