今日大阪で新エネルギー財団が平成19年度固体酸化物形燃料電池実証研究報告会を行ったので参加した。かなり広い会議室が一杯だったのには驚き。実証テストはまだ始まったばかりで、それほどデータはないと思っていたからだ。予想したとおり、実際のテストに関する具体的内容は大阪ガスが夏に設置したものに関してだけだった。
全体のテスト規模は1kW級が29台でシステム提供者は京セラ、新日本石油、TOTOの三社。そのうち大阪ガスが20基を設置する。全部が設置されるのは2月になるようだ。大阪ガスは8基を9月に設置して運転中のようだ。その稼働状況の説明があったが、一基が設置した時点で運転できずセルユニット部分を取り替えて稼働を開始した事例以外に大きなトラブルもなく、大体予想通りの性能が示されているようだ。設置時期にはまだ熱需要が大きくなかったために、熱利用の効率が低く出ているが、発電効率はHHVで35〜40%と固体高分子型の発電効率より10%以上高い。これから冬に入って熱需要が高くなればどのような成績が出るかが楽しみだ。順調は滑り出しが、他のシステムメーカーにも見られることを期待している。