効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

シャープの存在感

シャープが薄膜型太陽電池の生産量を来年10月に10倍ほどに増やして16万キロワットにすると発表した。発電効率は従来の結晶型のものに比べると低くて10%ほどだが、いま供給が不足しているシリコンの使用量が少なくてすむために薄膜型に力を入れることになったようだ。工場は奈良県。残念なのは日本市場向けというよりも、需要が急増している欧米市場を対象にしたもののようだ。国内トップメーカーの位置を当面譲ることはないだろう。
また、液晶工場を堺に建設することが決まっているが、それに伴って凸版印刷も進出して「第十世代」の液晶パネル向けのカラーフィルターを供給することになった。他にも国内外の主要な液晶部品・素材メーカーがこのコンビナートに集積する。昔は重工業が集まっていた地域が産業の空白になっていたのが、シャープの進出が決まったことで大きく活性化する。
このお陰で関西空港への離着陸数も大きく伸びるのではないか。シャープの町田会長が大阪商工会議所の副会頭に就任し、次期会長と目されている。シャープが関西を大きく引き上げる役割を果たす存在感は大きい。