効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

フランスの原子力発電

外国の原子力発電がトラブッテいるというニュースはほとんど見かけないが、フランスからのニュースがフランスの国営電力会社EDF原子力発電設備が7基、技術的な問題で停止せざるを得なくなり、10月以降他の国から大量の電力を輸入していると報じている。
フランスの原発総容量の13パーセント、7,900MW(790万キロワット)が停止中で、総発電能力が62,720MWだから東京電力柏崎刈羽原発の停止状況とよく似ている。東電の総発電能力は同じくらい、止まっている原発の容量は821万キロワットだから少し大きい。これでも冬のピークを迎えてフランスの電力状況について大きな問題になっていないのは(本当はなっているのかもしれない)、ヨーロッパの諸国が系統で密接に結ばれていて、電力の輸出輸入が定常的に行われているからだ。フランスにとってコストは上がるかも知れないが、他の国が余剰の発電能力を持つ限り供給不足という事態にはならない。この報道によれば、今年の冬には同じ状況が続くために大量の電力輸入は続くだろうとしている。
日本が電力供給を頼ることのできる国はないため、自力で対応しなければならない。しかし、国内でも周波数が異なることによって供給網が分断されているために、いざという時には問題となる可能性が高い。長期的な施策が望まれるところだ。