効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

賞味期限

昨日の新聞に、マルハの子会社が賞味期限切れのマグロ素材を使った商品を出荷していたという記事が出ていた。賞味期限は消費期限と意味が異なるから、このことが法的に違法なのだろうか。
賞味期限は、品質保持期限と同じ意味だそうで、その日を過ぎたものの品質は保証しませんが、指定された保存方法をとっていれば食べても食中毒などの心配はありませんよということだと理解していた。賞味期限を過ぎたものを使って何か料理しても、味のレベルは落ちる可能性はあるが、それは使った人がその味で良いと判断すれば問題ないのではなかろうか。しかし、食品衛生法による立ち入り検査をしたというから法的に問題があるのだろうか。結果としてマルハの食品の味が悪くなって売れ行きが落ちる形で罰を受けるかもしれないが、行政罰をうけるとすればどうも納得が行かない。
スーパーなどで、消費期限を過ぎそうなものは、安売りをして早く売り切るようにしていることは食品としての安全性の問題として分かるが、その考えが賞味期限にも同様に適用されているものもあるようだ。そうすると、食品として衛生的な問題は全くないのに廃棄処分されることになり、まだ十分食品として食べられるものがゴミとして捨てられてしまう。これは食品自体が利用されないということだけでなく、その素材を育てて食品に製造し運搬してきたエネルギーも捨てていることになるし、ゴミになればそれを処理するのにまたエネルギーが必要になる。これから環境問題を考えるときに、この賞味期限、消費期限に対する消費者の判断が正しく行われるような消費者教育がなされなくてはならないだろう。
それをどこでするか。これが大きな問題かも知れない。紛らわしい期限の名前を使っている行政にも責任があるし、それをそのままにしている消費者団体もおかしいのではないだろうか。食育がかしましく言われているが、食の安全基準についてもっと分かりやすい情報を流してほしいものだ。