効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ホンダが太陽電池事業を始めた

ホンダが新しい形式の太陽電池の製造・販売を始めると発表した。ホンダが100%出資しているホンダソルテックが、同じく100%子会社のホンダエンジニアリングの生産する薄膜太陽電池を6月から関東地域から販売するらしい。
このホンダが独自開発した薄膜太陽電池は、銅-インジウム-ガリウム-セレン(CIGS)の化合物を素材とした薄膜でできていて、従来のシリコン素材のものに比較して製造段階で消費する電力量がかなり少ない。その意味で製造時から環境に優しい太陽電池であると同社が主張するのも頷ける。年産27,500kWの規模だから2006年度の総出荷規模である871,638kWから見れば小さいが、コスト競争力はありそうだ。
ホンダは1kWガスエンジンコージェネレーションの開発をし、全国のガス会社やプロパン会社からエコウイルの名称で販売されていて、米国にも輸出すると聞いている。太陽電池事業を始めたことで、家庭が自前のエネルギーを作り出す方法を2つ提案したことになる。燃料電池自動車の開発をしているから、燃料電池の技術も持っている。トヨタはすでに1kWクラスの固体高分子型電解質燃料電池の実証テストに参画しているので、ホンダもあるいは同じ歩みをするかもしれない。