効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

太陽電池の効率アップ

今日の日経新聞に、太陽電池セルの表面に微少な穴を多数穿って、今までなら反射されていた光をその穴に取り込んでしまうことによって、多結晶シリコン型では現在15%程度の発電効率を20%超に上げる技術が阪大で開発されたという記事があった。33%以上の効率アップをしたことになり、この技術を応用するコストがそれほど大きくなければ、設備コストを大きく引き下げることになる。1年程度で実用化できるそうだから楽しみなことだ。発電効率の高い単結晶タイプや、逆に低いアモルファスタイプにも応用できるはずだから、この技術開発の意味合いは大きいと思う。
太陽電池と蓄電池をうまく組み合わせると、電力系統とは独立した電力供給システムを作ることも可能だが、問題は設備コストである。だが、ハイブリッド自動車向けの蓄電池の開発が進んで耐久性が増し、かつ量産によるコストダウン効果が出れば、このようなシステムを実用的に設置する時代がくる。家庭用であれば新築家屋のコストが若干上がる程度で受け止められるくらいのコストになれば、系統とは独立した自然エネルギーハウスが建てられるだろう。課題があるとすれば、蓄電池の金属材料が大量に必要となることかもしれないが、そのリサイクル技術も自動車用を主体に開発されるはずだ。