効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

自転車で帰る途中

昨日は暑かった。しかし、仕事を済ませて電車の駅から自転車で帰宅する頃には爽やかになっていた。自動車の通らない裏道をゆっくり走っていると、何人かの子どものきゃっきゃっという楽しそうな声が聞こえてきた。坂を下りて曲がったところに小学校低学年の子ども4人ほどが何かを投げ合って走り回っていた。危ない物を投げているといけないなと思って見ると、投げているのは大きな枯れた松ぼっくりだった。傘が開いているので力一杯投げてもまっすぐには飛ばず、同時に、それを顔に当てられてもそれほど痛い物ではなかろう。投げては拾い、拾っては投げ、本当に楽しそうだった。自分の子ども時代に、何かの木の実を投げ合ったことを思い出した。
ここへもし自動車を運転してさしかかったとしたら、子供たちはこの遊びを止めて自動車をやり過ごし、運転している自分は子供たちの楽しい叫び声を聞くことはなかっただろう。通り過ぎる自転車に煩わされることなく、子供たちの遊びは続いていた。そこを過ぎてしばらく行くと今度は蛙の鳴き声が聞こえてきた。いかにももうすぐ梅雨だよといっているようだ。そこから林の近くへ行くと、今度はウグイスのさえずりが聞こえる。5月の終わりにウグイスが鳴いているのが意外だったが、蛙とウグイスを同時に聞くことができたのも、自転車で走っていたからこそだ。自動車で窓を閉めていれば何も聞こえずに通り過ぎただろう。
自然界と共存できる身の丈にあった乗り物を使うことで、子どもの嬉しそうな声を聞くことができ、蛙とウグイスが精一杯生きているのを感じることができた。自動車で動くのはできるだけ少なくする方が良さそうだ。