効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

照明の将来は

昨日は暑いくらいだったのに、今日は一転して肌寒い。雲行きも怪しくて、外出から帰ったら玄関口が早く日が暮れた感じだった。何かいつもと違うなと思ったら、蛍光灯の門灯が点いていない。自分で照度スイッチを取り付けて、暗くなると自動的に点灯するようにしてあったのだが、どうも蛍光管の命脈が尽きたらしい。1年以上も前に取り替えたのだから、よく働いてくれたというべきだろう。
最近、LEDとかELといった半導体技術を基盤にした新しい照明技術が実用化に近くなっている。すぐに全てがこれに置き換わるという雰囲気の記事すら見うける。しかし、一番実用化に近いLEDでも、一般的な照明の観点で見ると、寿命も効率もまだまだ蛍光灯の方が優れているらしい。特に人間の目との相性からすると、白熱灯や蛍光灯の方が現時点ではLEDよりも優しいらしい。目に一番良いのは当然の事ながら太陽光であるが、LEDを太陽の光が持つ波長の組合せに近づけるのは、技術的に難しく、できたとしてもかなりコストがかかるということだ。
交差点の交通信号にLEDを使ったものが普及してきた。点光源として良く目立つのと、赤、黄、緑という単純な光で効果が出るこのような照明にはLEDは適しているし、いままでの白熱球を使ったものより効率も寿命もはるかに優れている。しかし、これが室内照明に向いているかというと、装飾用は別にして、一般用には必ずしも適してはいないようだ。むしろ後発である有機ELの方が一般照明には向いているかも知れない。有機ELは面光源だからだ。ここ5年ほどで室内照明に登場するのではないか。寿命と高効率を勘案すると、一見高く見えるかもしれないが、総合コストとすると安くなるだろう。そして面照明であることの柔軟さが、今までの照明とは全く異なったものを生み出すのではないかと期待している。