今日は昨日に増して寒い。天候も雨模様だからまるでこれから冬に向かうような感じがする。アメリカと日本の凶行報道がその気分をますます寒々とさせる。ヴァージニア工科大学で銃の乱射で30人を越える犠牲者がでたについては、哀悼の気持ちと共に、またかという印象がなかったといえば嘘になる。犯人の動機も分からないのもいままでのケースとよく似ている。しかし、長崎市長が背後からピストルで撃たれて亡くなったという事件には、日本でもこのようなことが起こるのかと愕然とした。そして前にも長崎市長が同じように撃たれて重傷を負ったことがあることを知ってますます暗澹たる気持ちにさせられた。伊藤市長の冥福を祈るばかり。対応策をとるのはまず不可能。どうも日本で人の命の重みがどんどん軽くなっているようだ。
私が翻訳したエモリー・ロビンスの「スモール・イズ・プロフィタブル」をテキストにして勉強会をしているある会社の若手社員の会合に招かれて、予め出された意見に対するコメントをさせて貰った。日本の発電エネルギー源の組合せを、この本の主張との関連で眺め、地球温暖化に対応する日本がとるべき道筋としてこの組合せをどのように変えるべきかなど、非常に勉強になる意見交換をさせて貰った。1年以上かけて翻訳した苦労が、このような形で活かされているのは本当に有難いことだ。日本のエネルギー政策が、自然エネルギーをはじめとする分散型エネルギーの普及に向けて有効に機能しておらず、京都議定書の目標達成に支障を来すのではないかという考えを基調とした議論であったのに勇気づけられて帰ってきた。