効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

庭木の手入れ

昨年末にできていたはずの庭木の手入れが遅れに遅れ、3日かけて今日終了した。春になって剪定をするのは、庭木に申し訳ない気持ちで一杯だ。既に沢山の芽を出しているのもあれば、すでに若葉が一杯になっているものもある。ひょっとすると調子を崩す木も出てくるかも知れない。
植木屋さんが持ち帰った剪定ゴミは、軽トラックに何杯かになった。これはこの地区のゴミ焼却場に持って行かれるが、そこではゴミを燃やした熱の利用は市営の温水プールだけで、発電などには使われていない。もったいない話ではあるが、昔はゴミ発電での電力を本当に安い値段でなければ電力会社が買ってくれなかったから、仕方がないだろう。
これから建設されるゴミ焼却場は、発電設備がつくのが当たり前になるはずだ。売電価格もかなり高くなってきた。普通は集めたゴミで燃やせるものは全部一緒にして燃やすため、石油を原料としたプラスチックと、生物由来の生ゴミや、紙類、剪定枝のようなものが混在することになる。だから、ここで発電される電力の内、石油を原料としたものからのエネルギーで発電した電力以外を、再生可能エネルギーとしての電力(グリーン電力)と計算するようになってきた。おおよその比率計算にならざるを得ないのが問題だが。
ここで問題は生ゴミだ。生ゴミは水分が多いために、燃える前に水分を蒸発させるのにエネルギーが消費されてしまって、発電効率が大きく下がってしまう。生ゴミはそれだけ分別してメタン発酵させ、そのガスで発電させる方がずっと有効なエネルギー資源の利用になる。この場合、生ゴミを出す事業所や家庭、特に家庭が、きっちりと分別してゴミに出さなければ、この処理は難しくなる。生ゴミにバッテリーを放り込まれたら、メタン発酵菌は死んでしまう。
ゴミをエネルギー資源として有効利用するのは、地球温暖化対応として喫緊の課題だが、市民と行政がうまくチームを組まなければなかなか実現させるのが難しいだろう。