効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

電気の検針

昨日、妻の報告によると、玄関のインターホンを押した人があったので応答すると、関西電力の検針員の方だったそうだ。しばらく家族でどこかへ長期に出かけていたのでしょうか、という質問があったそうだ。その理由は今月の電気使用量が極端に低かったからだ。もし、長期不在でなければ、メーターが故障して回っていなかったことになるので、検針担当者としては当然確かめなければならないことである。関西電力には良い検針員がおられるということだ。
先月から燃料電池がつきましたので、そちらの電気を使っていますのでと答えたのに対し、その意味を理解したようには思えなかったが、それ以上のお尋ねはなかったそうだ。そして置いてあった検針結果は、一ヶ月分の電気使用量が55kWh。小さくはない一戸建てだから、急減しているのはすぐに分かる。確かめてみると、先月は401kWhだった。同じことが、1kWのガスエンジン・コージェネレーション、エコウイルを設置したところにも同じことが起きているはずだ。電力会社から見れば売上の急減になるのだから腹に据えかねるというところだろう。燃料電池とエコウイルの場合には、系統に発電した電気が逆流できないようになっているから、設置場所の電力消費が定格発電規模より小さければ、発電を抑えることで対応している。拙宅の燃料電池は750Wが最大発電規模だが、シニアが二人住むだけの私の所では、電子レンジを使ってチンする時以外はほとんど定格以内で収まっているはずだ。電力供給余力が非常に大きい日本の電力会社としては、もっと売りたいのに売れないという事態に直面していることになる。
とすれば、少し先を見ると、電力会社がこのような家庭用分散型発電と給湯を始めることを考えるかも知れない。ヨーロッパでは、電力会社がガスも供給しているところがあるので、家庭用コージェネを販売して、家庭で使い切れなかった電気を電力会社が買い取るケースもあるようだ。エネルギー市場での競争が激しくなるだろう。