効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ハイブリッド自動車の運転

今日は彼岸の中日。午前は墓参り。車で大阪と奈良の境目にある墓地まで行き、弟夫妻、彼等と同居している母と落ち合う。この辺りには墓地が多いからだろう、阪奈道路はかなりの渋滞。
ロッキーマウンテン研究所のニュースレターで読んだハイブリッド自動車の運転についての記事を思い出した。ハイブリッド自動車を効率良く運転するには、従来の自動車では守るべき運転方法を変更しなくてはならないということだ。今までであれば、急加速厳禁、ブレーキは強めに踏むのが鉄則だった。急にアクセルを踏むと、ガソリンが大量に出てエンジンを廻そうとするが、エンジンは急に回転を上げることができないため、ガソリンが無駄になる。ブレーキは必要なときに力を入れてギュッと踏む。不必要にブレーキを使うとまた加速する必要もあるためガソリンが無駄になる。
ところが、ハイブリッド自動車は、加速の時にはまずバッテリーからの電気でモーターを廻し、エンジンは回転数を徐々に上げるようになっている。電気モーターの効率は非常に高いから、できるだけ電気で走れるようにした方がガソリンを節約できることになる。急加速すると必要なスピードまでほとんど電気で走るからガソリン消費が少なくなるということだ。
一方ブレーキをかけると、モーターが発電機の役割をして発電、つまり、自動車が走る力を電気エネルギーに変えて消費することで速度を落とし、その電気がバッテリーを充電する。これは回生ブレーキと言われる。ところが、発電量が短時間で急に増加すると、バッテリーが充電に使える能力を越えてしまい、普通のブレーキを使う量が多くなる。というわけで、少しずつブレーキを踏むと、発電された電気が充電に使われる比率が高くなり、今度の加速の時に利用されることにもなる。
だから、ハイブリッド自動車の場合には、アクセルは安全な範囲で強く踏み込み、ブレーキは早めに予測して緩やかにペダルを踏むことが、ガソリン消費を少なくするコツとなるということだ。
自分もハイブリッド自動車を試乗したことがあるが、ブレーキを踏むと発電量が明確に上昇するのが表示される。加速はガソリン自動車の同じエンジンサイズで比べると確かに力強い。この記事では実際の比較も出ていてかなりガソリン消費に差が出るようだが、従来から慣れてきた運転方法を変えるのには少し時間がかかるかもしれない。