効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

地域

日本ユニセフ協会奈良県支部が、今日から一週間奈良市役所の一階通路を拝借して、ユニセフ写真展を開催。数日前に奈良ドットFMから連れ合いに電話があり、今日の昼頃に電話で責任者である彼女にインタビューをするという申し入れ。その時間には離れたところに居ろとの厳命で、こちらは小さくなって仕事。このFM放送はコミュニティー放送で、ローカルの話題をこまめに拾い上げて、地域の活性化に貢献している。
地域でエネルギーをできるだけ地元で作り出そうという動きがあちこちで見られるようになった。その究極を考えると、特定地域のエネルギーは全部自前にして、系統には頼らないということになるが、その実現はなかなか難しいだろう。大型蓄電池のコストが下がり、性能が上がれば、太陽電池バイオマス、ミニ水力などの再生可能エネルギーで発電した電力を貯蔵して、夜に太陽電池が発電しない分を補うことが実用化するかも知れないが、技術開発にもう少し時間がかかるし、エネルギーコストが系統電力より安くなるのはもっと難しいかも知れない。コストが、自前の綺麗なエネルギーだからとして使う人が続出するくらいの高さになれば良いのだが、おそらく政策的な施策が伴わなければ無理かも知れない。
米国では電力系統が不安定で大停電が起きることがある。そのため、ここ数年家庭用の非常用発電機が大量に売れている。系統が停電したときに、系統とは独立で動かすためのものだ。自宅で仕事をする人が増え、パソコンの電源を確保しなくてはならないためだと言われている。日本の系統は幸い安定しているが、それでも災害時などに電気がないことは考えられる。この時に、自動車は全てミニ発電所であることをもっと認識しても良い。停電の時には自動車のエンジンをかけて、発電される直流を交流に変えて家に供給することができるようにする操作が簡単にできるようにすることを考えておいてもいいと思う。究極のミニ地域エネルギーシステムになるだろう。
プラグインハイブリッドといって、ハイブリッド自動車のバッテリーを高性能、大容量化して、夜間に系統から充電し(プラグインー電気のソケットに差して)、30km程度ならエンジンをかけずに電気自動車として動かそうというものだ。最近まで自動車メーカーは、バッテリーの化け物になってしまうとして乗り気ではなかったが、カリフォルニア州がこの開発を義務づけたために本気で開発に取り組んでいる。バッテリー技術では世界の先頭を走る日本だから、開発競争には有利だろう。安い深夜電力で充電し、中距離の走行では炭酸ガスをまったく排出しないこの車は、周辺地域の環境を保全する役割もするのだから、地域エネルギーシステムの優等生になるかもしれない。