効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

亜鉛空気燃料電池

少なからず気になる記事が海外から入ってきた。亜鉛空気燃料電池というもので、空気中の酸素を利用して発電するらしい。空気と化合して発電し、その結果できる酸化亜鉛を電解液である水酸化カリウム(KOH)溶液と一緒に外部へ取り出して電気分解し元の亜鉛としてから貯蔵タンクに戻してやり、必要に応じてその亜鉛の入っている電解液を取り出して空気と接触させて直流を発電させるというものだ。調べて見たら、補聴器などの電源として使われる空気電池と発電の原理は一緒。空気電池の場合には酸化亜鉛を取り出すものではないから、一回限りの使用となる。だが、亜鉛を循環させてやれば、蓄電池として機能する。同じような機能のもので、5酸化バナジウムを媒体に使うフローバッテリーを知っていたが、バナジウムは非常に高価なため高コストで普及はしていない。だが亜鉛は非常に安価な素材だから、これを使った空気電池を大型にできれば、天候で出力が変わる自然エネルギーの変動抑制にも使える蓄電池としてコストがかからないものになるはず。http://www.zincnyx.com/technology/ にその仕組みが示されているが、既に商品として市場に出ているのかどうかがよく分からない。専門家に尋ねてみよう。